2006年11月10日 (金) | 編集 |
ハイリゲンシュタットの田園風景が心に残ってしまって、
街を散策するより、またウィーンの森を散策したくなった。
今度はハイリゲンシュタットからバスで小高い山の上の終点の「カーレンベルク」という展望台まで登り、そこから歩いて森を散策してみることにした。
ウィーンの街は朝から強風が吹き荒れ、落ち葉は暴れて、いたるところに吹きだまりが出来ている。
(ブラウザによっては大きな空白が出来ますが、下まで続いていますのでぜひご覧ください)

カーレンベルクへ登るバスは、僕以外にはお婆さんが一人だけ。
終点のカフェや教会のある展望台に降りても、人っ気が全然なく、
店もみんな閉まっている。
あとで気づいたのだが、その日からサマータイムが終わり、時刻が一時間早まっていたのだ。
人が外へ出るには早すぎるし、その上今日は風が強すぎる・・・
展望台から眺める早朝のウィーンの街は、曇天の薄暗い雲のおかげで、色がしまって見えてなかなかよい。
自分が立っている森から、ブドウ畑のある農村、そして市街地がひとつながりになっているのがよくわかる。

しかしウィーンの街のなんとコンパクトなことか。
高尾山から眺めた東京都心の風景を思い出し、
東京の巨大さが怖くなる。
東京では、どこも人や車でいっぱい。
皆余裕なくあくせく働き、狭い部屋で我慢し、生活している。
かたや、今目の前に広がっている、同じ一国の首都であるウィーン。
そのおおらかさときたら・・・これでどうやって経済が成り立っているんだろう?
これが当たり前なのか?東京が異常なのか?
自分は余裕の無い日本人。でも少なくとも今は自由な身。それを満喫しよう。
森の木々に目をやると、
枝から放たれた枯れ葉たちが、強風で雪より自由に空を舞っている。
それを見上げていると、なんだか元気が出てきた。

森を抜ける車道は風の通り道になっていて、
そこを落ち葉たちが、カラカラと音をたてながら行進している。

森に入ると、その散策路はまだ誰の足跡もなく、
僕は落ち葉の散歩道を独り占めすることが出来た。
その積もった落ち葉たちを散らさぬよう、そっと静かに歩いた。

次第に黒雲は姿を消し、太陽が顔をのぞかせるようになると、
木々の間から見えるブドウ畑とウィーンの街並、ドナウ川は、日の光に照らされ始める。

風景はさわやかな光に包まれてゆく。
それと同時に、観光やハイキングの人たちが姿を見せ始めた。
人々は展望台で、日に照らされたウィーンの街並を眩しそうに眺めている。
でも僕は着いてすぐ見た、黒雲の下のしまった色の街並のほうがいいと思った。(写真2枚目)
今ここに着いて街を眺めている人々は、
早朝の黒雲の中のウィーンの街並の美しさを、知らない。
早起きをして得をした・・・と思った瞬間。
僕は店を開けた展望カフェで体を温め、そそくさと街に降りた。

31 oct 2006. photo:masayoshi ishii

街を散策するより、またウィーンの森を散策したくなった。
今度はハイリゲンシュタットからバスで小高い山の上の終点の「カーレンベルク」という展望台まで登り、そこから歩いて森を散策してみることにした。
ウィーンの街は朝から強風が吹き荒れ、落ち葉は暴れて、いたるところに吹きだまりが出来ている。
(ブラウザによっては大きな空白が出来ますが、下まで続いていますのでぜひご覧ください)

カーレンベルクへ登るバスは、僕以外にはお婆さんが一人だけ。
終点のカフェや教会のある展望台に降りても、人っ気が全然なく、
店もみんな閉まっている。
あとで気づいたのだが、その日からサマータイムが終わり、時刻が一時間早まっていたのだ。
人が外へ出るには早すぎるし、その上今日は風が強すぎる・・・
展望台から眺める早朝のウィーンの街は、曇天の薄暗い雲のおかげで、色がしまって見えてなかなかよい。
自分が立っている森から、ブドウ畑のある農村、そして市街地がひとつながりになっているのがよくわかる。

しかしウィーンの街のなんとコンパクトなことか。
高尾山から眺めた東京都心の風景を思い出し、
東京の巨大さが怖くなる。
東京では、どこも人や車でいっぱい。
皆余裕なくあくせく働き、狭い部屋で我慢し、生活している。
かたや、今目の前に広がっている、同じ一国の首都であるウィーン。
そのおおらかさときたら・・・これでどうやって経済が成り立っているんだろう?
これが当たり前なのか?東京が異常なのか?
自分は余裕の無い日本人。でも少なくとも今は自由な身。それを満喫しよう。
森の木々に目をやると、
枝から放たれた枯れ葉たちが、強風で雪より自由に空を舞っている。
それを見上げていると、なんだか元気が出てきた。

森を抜ける車道は風の通り道になっていて、
そこを落ち葉たちが、カラカラと音をたてながら行進している。

森に入ると、その散策路はまだ誰の足跡もなく、
僕は落ち葉の散歩道を独り占めすることが出来た。
その積もった落ち葉たちを散らさぬよう、そっと静かに歩いた。

次第に黒雲は姿を消し、太陽が顔をのぞかせるようになると、
木々の間から見えるブドウ畑とウィーンの街並、ドナウ川は、日の光に照らされ始める。

風景はさわやかな光に包まれてゆく。
それと同時に、観光やハイキングの人たちが姿を見せ始めた。
人々は展望台で、日に照らされたウィーンの街並を眩しそうに眺めている。
でも僕は着いてすぐ見た、黒雲の下のしまった色の街並のほうがいいと思った。(写真2枚目)
今ここに着いて街を眺めている人々は、
早朝の黒雲の中のウィーンの街並の美しさを、知らない。
早起きをして得をした・・・と思った瞬間。
僕は店を開けた展望カフェで体を温め、そそくさと街に降りた。

31 oct 2006. photo:masayoshi ishii

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