樹木は素敵なアーティスト。落ち葉と戯れるちょっと心地よい一日。 ウィーン旅行記、初めての野菜づくりの体験記も。コメントお待ちしてます!  
畑。始めます。
2007年03月30日 (金) | 編集 |
今年春から、畑を耕すことになりました。
東京都が主催する「実践農業セミナー」を受けることになったのです。
といっても今の仕事はそのままです。

受けることになったのは、東京都が「農業の後継者を、また遊休農地を耕せる人材を育成する」ために昨年から始められたセミナーで、50人の希望者に、各自10m x 10mの農地が貸与され、2年間そこで実際野菜をつくりながら実習と講義を受けます。
自宅から通え、現在の仕事も時間の調整さえうまく行けばそのまま続けられるというのが大きなメリットです。

もともと「美術」か「農業」か、大学を選ぶときも迷いました。
結局両方受験し、受かった美術(造形)学部に進学。その流れで現在カメラマンをやっている訳ですが、その時もう一つ受験した「農学部」に入っていれば、全く違う自分が今あったのかもしれません。

人生折り返し地点で、これまで続けてきた「写真」では、ある程度やりたいことは出来たと思います。あと残り半分の人生で、もう一つのやりたいことであった「農」ができればいいな、と思うようになりました。

それに、現在関わっている「写真」は自分が生きる上でとても大切な表現手段ですが、
それも無限にある様々な表現方法のなかの一手段にすぎません。
だいたい「表現」って何でしょう?
これからの時代、何をどういう方法で表現すべきなのか?

アートで何かを表現するのも素晴らしいことだけど、
これからの時代は「ライフスタイル」そのもので自己表現することが、
とても大事になってくるんじゃないかと思います。

そんな理屈っぽいことも考えてもいるのですが、
それより何よりも「体が土を求めている」というのが一番の理由でしょうか。


これまでは家庭菜園を軽く手伝ったり、学生時代に農家で住み込みアルバイトをしたりという経験程度で、年間を通しての畑作業は初めてです。

なにを準備したらいいのかわからず・・・あと半月で開講式!


(c)masayoshi ishii
いちご 
(c)masayoshi ishii

「農」の風景の現実について
2007年03月21日 (水) | 編集 |
僕の好きな「農」の風景。住宅地の中を歩いていても、畑があったりするとホッとします。

でもこの日本の「農」の風景、けっこうというか、かなりピンチなんです。

今でも多くの日本人が「田舎」「故郷」として思い浮かべるときの風景は、田畑の広がる農村、里山です。

大都市でもちょっと郊外に向かうと、すぐに田畑は広がり始めます。

農地には、野菜を生産している他に、地主が家庭菜園にしていろんな草花を植えていたり、また市民農園として貸し出していて、節操無く様々な野菜が所狭しと植えられていたりします。

そこを通る人々は、やっぱり緑のある風景はいいなあ、ずっと残ってほしいなあと思ったりします。

でも実はこの農の風景は、
いつなくなるか分からない、不確かで危うげなものなのです・・・

周知のように日本では農家の後継者不足に悩まされています。
上のような農地を耕す人がどんどんいなくなって、現在多くの農地が、隠居のおじいさんおばあさんによって、かろうじて維持されています。
その息子たちはもう農業はやりません。
でも耕さなければ土地は荒れてしまいます。
また農地は法律上、農業をやめてしまうと手放さなければならないので、
耕すことは「農業つづけてますよ」という行政に対するジェスチャでもあります。
そういう彼らのほとんどは兼業農家で、農業以外の収入を主としているため、
農業生産に関しては効率や採算性などはほとんど追求しておらず、
生産性がとても低いのが実態です。


そして、危機の核心・・・
作っても儲からないし、そのうち跡取りもいなくなる・・・
そうなってしまうと、彼らはそうやってかろうじて農地として土地の維持を続けながら、
『転用して高く売れる』ことに期待を寄せるようになってゆくのです。


都市整備事業やニュータウン開発、道路建設などの網に自分の土地が引っかかって高く売れるのを待っているのです。まるで宝くじのように。時に地元の政治家のお力を借りて、開発を町ぐるみで誘致することも少なくありません。

「北海道のジャガイモ」「青森のりんご」「嬬恋のキャベツ」のように、特産物を持ち町ぐるみで生産体制を整えているところや、多くの意欲的な農家らは、もちろん日本の農業を支えています。

でも跡取りのいなくなった零細農家らは、上記のごとく土地の転用売却以外に、未来の農業の何に期待したらいいのでしょう?

そんな彼らの維持している田畑からなる「農」の風景は、
  『いつ無くなるかもしれぬ危ういもの』なのです。

僕は都市近郊に残る「農」の風景が好きです。
都市生活の疲れを癒してくれます。
でもその風景は、蜃気楼のような儚いものなのかもしれない。

(c)masayoshi ishii

photo:masayoshi ishii

参考:「日本の食と農」 神門善久著 NTT出版 他

*4/11 いろいろ訂正しました。
テーマ:
ジャンル:学問・文化・芸術
初雪にちなんで
2007年03月17日 (土) | 編集 |
ユキツバキの葉です。
ツバキの種類の中でも葉に透明感があって、
陽の光にかざすと葉脈が透けて見えて、とても奇麗です。

(c)masayoshi ishii


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