樹木は素敵なアーティスト。落ち葉と戯れるちょっと心地よい一日。 ウィーン旅行記、初めての野菜づくりの体験記も。コメントお待ちしてます!  
トウモロコシの花
2007年07月25日 (水) | 編集 |
(c)m.ishii



久しぶりの晴れ間。
トウモロコシの雄花が夕日に輝きました。

雄花はツンツンして男っぽく、
雌花は長髪のようにしなやかで女性的。


(c)m.ishii



美味しい実の収穫まで、もう少しの辛抱・・・待ちきれない・・・



写真上:雄花 下:雌花

07.7.24
恐るべきトマトの病気
2007年07月24日 (火) | 編集 |
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ついに来た。トマトで最も恐るべき病気の「疫病」
今年の7月は雨続きで日照不足。
それが露地栽培のトマトにとっては過酷な環境だったのだろう。
他の畑を見ても、ほぼ全てのトマトが疫病にやられている。
疫病は葉が下の方から褐色に枯れてゆき、
実を腐らせながら上方へ達し、遂には株全体を枯死させる。
その進行がとても速いのが恐いところ。

つい10日ぐらい前に、
下の方の葉が茶色くなりかけたなと思ったら、
2日前にはもう株半分が褐色に枯れている。


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写真は収穫のシーンではありません。
疫病にかかった葉や実を取り除いているところです。
せっかく赤く熟しかけた収穫間近の実を、何十個もバサバサと切除・・・
(アルビニーノのアダージョがバックミュージック)


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(枯れた葉を切除したら下半分がスッポンポンになってしまった)



何日か続けたが、いくら切除したってダメだ〜っ!
細菌がどんどん登ってくる!どんどん枯れる!

結局、昨晩夜なべしてネット検索し、
「病害虫防除指針」(東京都植物防疫協会)という分厚い資料もひっくりかえして調べて考えた。
そして「カスミンボルドー水和剤」という「無機銅」が主成分の殺菌剤を使うことにした。

その昔、フランスのブドウの産地ボルドー地方で、実ったブドウを盗まれないために、わざと実や葉を汚れて見えるように緑青を散布しておいたところ、その泥棒避けをした農園だけがブドウの細菌の病気を被らずに済んだのだそうだ。それで銅が細菌胞子の発芽を抑制することが分かり、その薬の原型のボルドー液が開発されたのだそうだ。
(http://www7.plala.or.jp/organicrose/fungicid.htm)

セミナーでアドバイザーの方たちは「ダコニール」という薬を勧めていて、それに従い散布している人も多いが、これは有機塩素系の薬で魚類にも毒性が高いので、僕はやめることにする。(インターネット上では環境ホルモンの恐れが高いという記述もあったし)
でも銅も魚類には毒性もあるので気をつけねばならない。
足尾鉱毒事件での渡良瀬川の魚の死滅が良い例だ(濃度が全然違うが)。

それに「ダコニール」は疫病の防除用の薬だが、「カスミンボルドー」は防除と治療を兼ねる薬のようだ。
ここまで病気が進行してしまっては、防除だけでは済まされない気もするし。

雨の中、カッパを着て殺菌剤を撒く。
こんな雨で撒いても流れて効果はないかも・・・
でも悲しいかな、雨の日にしか畑に来れないのだ。
雨がやんだ日には、怒濤の建築写真の撮影ラッシュが待っているから。

葉表は雨で流されてしまうので、葉裏に念入りにスプレーする。
表はまた雨の降らない日に来れたら撒こう。

それまでトマトがどうか生き延びていていてくれたらと願うばかり。


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(他の畑のトマト。放っておくとこのまま上まで枯れてしまう。全ての畑で被害)


つばめ返しに見とれる。
2007年07月19日 (木) | 編集 |
トマトがおいしそ〜に赤く熟し始めたのに、
しばらく畑の主である僕は
トマトが食べられなかった。

先にカラスに食べられてしまうのだ。
これではカラスにおいしいところを持っていかれっぱなしだ。


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ということで、畑全体に鳥よけのロープを張ることにした。
細いロープを所々に張ると、鳥は引っかかるのが恐くて近寄らなくなるのだ。
張った後、カラスの食害は見事に無くなった。

「これで鳥たちの制空権を奪ったぞ!」と思っていたのだが...

雨上がりの今日
畑に行くと、数匹のツバメが軽やかに飛び回っている。

「気持ち良さそうだなあ〜、飛ぶの早いなあ〜」と眺めていると、
なんとまあ、時おり僕の畑に張られた鳥よけロープの狭い隙間を
いとも容易くスリ抜けて飛んでいるではないか。


(c)m.ishii




飛行スピードを保ちながらも、
障害物にはヒラリヒラリと自在に身をひるがえす。

まさにツバメ返し。


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その身のこなしの鮮やかさに、しばし見とれる。
しかしまあ、あのスピードで細いロープの隙間をスイスイ抜けて行くのだから、
よっぽど視力がいいんだろうな。

畑でしゃがんで作業をしていると
時おり頭の上を、サーッと風を切る音を残して通り過ぎてゆく。


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そうやってツバメは低空を飛行しながら、
飛んでいる害虫たちを食べてくれているんだろう。
頼もしいやつだ。

ツバメ返しに見とれながら、
仕事の疲れを癒した一日でした。


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(写真:鳥よけロープでカラスが来なくなり、トマトの収穫が始まりました。)


2007.7.18 photo:m.ishii
canon eos5d ef50mmf1.4 & ef100-300f4.5-5.6usm



キになる風景
2007年07月13日 (金) | 編集 |
photo:m.ishii



散歩していて、気になってふと立ち止まってしまう風景って
人それぞれあると思います。

僕は、木が屋根を突き抜けている風景に出会うと
思わず足を止めてしまいます。

木の屋根の突き抜け方をチェック。
そして、木と家と周辺の物たちのつくる風景の構成をじっと分析。
最後に、木を切らないで屋根に穴を開けてまで共存する家主の心意気に共感し、
その場を立ち去ります。

木になる風景でした。


写真:調布市深大寺近く
photo:masayoshi ishii
canon eos5d 50mmf1.4
アブラムシに牛乳をかけて考えたこと。
2007年07月07日 (土) | 編集 |
ナスにアブラムシが大発生て手に負えなくなって、
とうとう農薬というものを初めて使った。

その農薬を使うまでの過程で、
できれば無農薬でと思っていたので、
農薬は最後の手段としてとっておいて、
それ以外での害虫駆除の方法をいくつか試していた。

そのなかで試してみて、いろいろ考えさせられたのが、
「アブラムシに牛乳をかける」というよく知られた方法。
牛乳が乾いた時にできる膜で、アブラムシが窒息死するのだそうだ。

まずは、1本のナスの株に試してみることに・・・
アブラムシの付いている葉は一通り噴霧器で牛乳をかけまくったが、
虫の数も多かったので、葉っぱから地面に滴り落ちるぐらい
たくさんかけた。

そして次の日、乾いた頃に観察してみたけれど、
アブラムシはいつものように平然と暮らしていた。効果無し!

まあそれで終われば良かったのだが・・・

ナスの葉から滴り落ちて地面に染みた牛乳が、
何日かして腐ってきた。
牛乳の腐敗臭がして、コバエがその地面に何十匹も集まってきた。
やがてその地面は白いカビが点々と生え、更に1週間ぐらいしたら、
濃厚な灰色のカビになった。
それが原因か分からないけれど、
ナスの株は元気がなくなって、
そのとなりにあったピーマンの株は今、枯れかけてしまっている。

よく知られた方法なので、牛乳のかけかたによっては効果はあるのかもしれない。
でもこれを有効に使えるのは、小さな家庭菜園で、
1〜2株の野菜を育てているような場合なんだろうな、、、

もし生産農家になって、ナスを100本育てていたとして、
アブラムシを殺すために全部のナスの葉に牛乳をかけたら、
きっと滴り落ちた牛乳で畑の土は富栄養化して、
すぐに土壌が腐ってしまうだろうな。
そこから新たな病気がでてくるだろうし。

他にも、アブラムシに石灰をかけるという方法も聞いたことあるけど、
かけるたびに土がアルカリ化して、やがて障害がでるだろう。

そんなことになるんだったら、
農薬を使った方がかえって野菜にも土壌にもよくないか??
ん〜、でも生命に全く無害なわけないし・・・

そうやって「アブラムシに牛乳」の失敗からはいろいろ考えさせられた。
場当たり的な対処法では無農薬は難しいことも分かった。
甘い考えで楽していては、できそうにない・・・



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(写真:ナス。3日に1度収穫に行くと10個ぐらい穫れます)




じゃあ、無農薬で野菜を作るにはまず何をしたら良いか?

最初に圃場全体が、害虫を呼び込まないような工夫がされてなければならない。
その環境の中で害虫の天敵を増やしたり、他の植物と組み合わせたりと、
動植物の生態を熟知して計画的にやるもんなんだろう。

自分からアブラムシを呼ぶ環境をつくっておきながら無農薬でやろうなんて、
根本的な部分からできてないのだ。



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(写真:ズッキーニ。放っておくとすぐに大きくなりすぎます)



最近、ナスの減農薬栽培の手法で注目されている例が、
ナス畑の周囲を「ソルゴー」という背丈が2mぐらいになる植物で囲うこと。
ソルゴーが障壁になって、周囲から害虫が畑に入ってこれなくなり、
またソルゴーに害虫の天敵が住みついてくれるのだそうだ。
背が高くて丈夫なので風よけにもなる。
農薬の使用が激減して、さらに生産量は上がるのだそうだ。


前のブログにも書いたが、実はソルゴーは僕の畑にも植えている。
でも、風よけで植えたはずなのに、まだナスより背が低い有様。
今のところゼ〜ンゼン効果無し!
植えるのが遅すぎたのだ・・・反省。



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(写真:まだ背の低いソルゴー。がんばれ!)



畑は「趣味」じゃなくて、あくまで「実習」として始めたこと。
生産農家が一般的にやっていることは
イヤなことでも勉強のつもりで一通りやってみようと思っている。
農薬もその一つ。
やってみなきゃ勉強にならないし、いいのか悪いのかも分からない。
イヤだけど、使ってみるか・・・



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(写真:キュウリ。とげに触るとけっこう痛い)




いろいろ調べてみて「劇薬」「有機リン系」のような
「皆殺し」的な殺虫剤は使わないことにした。
そして、野菜を食べる人間はもちろん、
川や湖の魚類にも害がない(全くないといえるか分からないけれど)もので、
また大切なのが、マルハナバチやミツバチ、てんとう虫などの
活躍していただく「天敵様々」たちにも無害なものを探した。

そこで選んでみたのが「チェス水和剤」という農薬。
アブラムシのような植物の液を吸う虫に限定された薬で、
液を吸う機能を麻痺させることで駆除するのだそうだ。
いろんな薬があるもんだ。



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(写真:カボチャ。このまま無事におおきくなっておくれ)




チェス水和剤を散布してみると、数日してあっけなくアブラムシはいなくなった。
農薬の便利さを思い知らされる。
でもアブラムシに耐性ができて、スーパーアブラムシになったら太刀が悪いから、
なるべく使うのはやめとこう。



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(写真:トマト。生育旺盛です)



ナスにアブラムシはいなくなったけれど、
他にまだ農薬は使っていないから、
トマトにオオタバコガ、カボチャにウドンコ病、キュウリにベト病・・・
野菜の生育なら何でも写真におさめることにしているけれど、
これでは病害虫写真集が出来てしまいそうだ・・・



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(写真:大根。配った人たちは皆おいしいといってくれました)


農薬は使わないのが理想だろう。
その理想に近づけるよう心がけたい。

でもそれには野菜への深い理解が必要で、
それは経験から学び取るしかないんだろうな...
と思う今日この頃でした。


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