樹木は素敵なアーティスト。落ち葉と戯れるちょっと心地よい一日。 ウィーン旅行記、初めての野菜づくりの体験記も。コメントお待ちしてます!  
賢治を訪ねて2。花のような紅葉
2007年11月05日 (月) | 編集 |
花巻の、宮沢賢治の生家に宿から歩いて行く。
今は実の弟さんが住まわれているそうだ。

木造の門は当時のまま残されているが、
住宅の外観はリフォームされ昔の面影はなく、
和式の門構えとは裏腹に、ちょっとカラフルで洋風な佇まい。

同じように、周囲の街並も少しずつ変わってゆく。
倉などはまだ賢治のころのものも残っているが、
通りに並ぶそれぞれの建物の趣きからは、
建てられた各時代の空気が漂ってくる。
やはり、新しい建物に更新されるたびに、
昔の空気が失われてゆくのは寂しいところ・・・

道路の真向かいでも、一昔前の建物に並んで、
設計事務所が頑張ってデザインした無国籍な公衆トイレが
たった今、完成したところだ。
警備員さんが暇そうに棒立ちでこっちを見ているので、パシャっ。

(c)m.ishii


「ぶらり病」が出て、
路地を適当にさまよっていると、
古い土倉にツタが絡まり、鮮やかに紅葉している。


(c)m.ishii



人の暮らしと自然が、
同じ時の経過の中で絡み合い、つくられる風景。

植物のパートナーには、やっぱり自然の素材がよく合う。
いくら高性能でも、ハウスメーカーの住宅が背景だったら、
こうは行かない・・・


(c)m.ishii



遠くから
「おぃ、兄ちゃん!人の土地さ入って、なにしてる!」
と、おっさんの声。

あっ、いけない!
ぶらりしすぎて、私有地に入ってしまっていた。

「すいません。ツタの紅葉がとても奇麗なもので、写真が撮りたくてっ!」
と僕が返すと、

「あぁ、花ね!」だって。

おっさん、ツタの紅葉を赤い花が咲いているのだと思っているらしい。
確かに花が咲いているような美しさだ。
まぁ、花でもいいか!と思いながら、
無事撮影を終えて、私有地をあとにしたのでした。

2007.10.31  Hanamaki Iwate
photo:m.ishii