樹木は素敵なアーティスト。落ち葉と戯れるちょっと心地よい一日。 ウィーン旅行記、初めての野菜づくりの体験記も。コメントお待ちしてます!  
狼森と笊森、盗森
2007年12月12日 (水) | 編集 |
 小岩井農場の北に、黒い松の森が四つあります。一番南が狼森(おおのもり)で、その次が笊森(ざるもり)、次は黒坂森、北のはずれは盗森(ぬすともり)です。


(中略)


そこで四人の男たちは、てんでにすきな方へ向いて、声を揃えて叫びました。

「ここに畑起こしてもいいかあ。」

「いいぞお。」森が一斉にこたえました。


esA_794狼森


「ここに家建ててもいいかあ。」

「いいぞお。」森は一ぺんにこたえました。

esA_814笠森


「ここで火たいてもいいかあ」

「いいぞお。」森は一ぺんにこたえました。

esA_790狼森


「少し木貰ってもいいかあ。」

「ようし。」森は一斉にこたえました。



宮沢賢治の童話「狼森と笊森、盗森」は、
小岩井農場の開拓のはじまりをモチーフに、
人も自然も一つの宇宙という賢治の世界観が描かれています。


緑色の文章は引用:宮沢賢治著『注文の多い料理店』より「狼森と笊森、盗森」 新潮文庫
上の落ち葉は狼森、笊森、盗森で拾いました。




m.ishii 狼森、笊森、盗森  小岩井農場 岩手県 2007.11
トマトの根っこを収穫。
2007年12月12日 (水) | 編集 |
先週、枯れたトマトの株を抜く前に
根っこがどこまで伸びたのかを見てみることに。
美味しい実をつけて喜ばせてくれたことに感謝しながら、
ざっくりざっくりと掘る。

(c)m.ishii


トマトの根は、垂直方向に深く伸びるのかと思っていたけど、
地上から10cmぐらいのところでも水平に、伸びてる伸びてる。
1本の太めの根っこを追いかけてみたが、
となりのウネまで掘ったのに、まだ続いている。

根っこは結局途中で切れて見失ってしまった。
写真に写っている棒は長さ90センチだから、
地面すれすれを這うこの根っこは、1メートルはあっただろう。
他にも同じような浅い地面を這う1m級の長い根を何本か確認。

トマトの根は、浅いところでも半径1メートル、直径2メートル以上も
這い回っているのが分かってびっくり。
それにしても、ウネとウネの間の通路の土の堅いことといったらない。
その掘り返すのも一苦労の堅く締まった土の中を、
よくまあ1メートルも根が伸びるもんだ。
さすが高原アンデス生まれ。すごい生命力。
そうやって畑の通路は、野菜の根がすぐ下を伸びているので、
無駄にうろうろしない方がいいことも分かった。

そういえば、カメラを持ってうろうろしすぎたかな・・・

縦方向にもトマトの根を追いかけて掘る。
深さ50cmのところまで掘っても、
余裕で根が下へぐんぐん伸び続けている。

春先には、こんな深くまで耕さなかったぞ・・・
ぜんぜん耕し方が足りてなかったかも・・・

もう少し垂直に掘り進めてみると、
突然、あるところから固くて掘れなくなった。
ひゃぁ、粘土層になってる・・・そこで根の伸長もストップ。伸びていない。
この粘土層は、野菜にいいのか悪いのか?
いろいろ考えることは多い。

ナスとピーマンの根もチェック。
ナスは横方向に、株の枝の広がりと同じぐらい、根も広がっていた。

さてピーマンが問題だ。
春先に定植前に徒長させてしまって、
ポットに根がはびこったのを植えたのだが、
それが、ポットで根がぎゅうぎゅうになった形のまま
土の中の浅いところで丸くこんがらがっている。
垂直方向には全然伸びていない。
どうりで株が大きくならないわけだ。
これも勉強。

(c)m.ishii



今日は野菜の収穫はなかったけれど、
トマトの根っこを大収穫!
まだ勉強不足で見方さえ分からないが、
根粒菌のつきかたとか、他にもいろいろ観察すべきことは多いはずだ。
持ち帰って洗って乾かし保存することにした。
来年も掘り返して、比べてみよう。

地面の上ばかり見ていてもダメだなあ・・・
足の裏に広がる地中の世界にも、目を光らせよう。

m.ishii