2006年11月12日 (日) | 編集 |
よく晴れた秋の日は、外でご飯を食べましょう。
壁のように平らに刈られたシデの並木に沿って歩いていると、
途中に突然レストラン・カフェの看板がありました。
(ブラウザによっては長い空白ができますが、下まで続いていますのでご覧ください)

まるで迷路のような生け垣の中を、看板の案内を頼りに歩いていくと、
こんなレストランがありました。

ここはウィーンの「シェーンブルン宮殿」の庭園。
今、そのハプスブルグ家の宮殿の建物の内部を観て廻って、
これでもかという豪華絢爛さに、もう疲れきってしまった。
逃げるように庭園に出てきたものの、
ここはここでものすごく広くて、ぜんぜん全体像が掴めない。
こんな生け垣に囲まれてしまってはなおさらだ。
気を鎮めるためにも一休みとする。
まだ昼食にはちょっと早いので、客はほとんどいない。
リスが追いかけっこ・・・
カラスが散歩・・・
ここで、のんびり外ごはんとするか。

ドイツ語の読めないメニューを適当に指差して注文すると、出てきたのはでっかいカツレツと少々のサラダ。ウィーン名物の、かなり大味なやつだ。
でも、気持ちのいい日に外で食べるご飯は、それだけでおいしく感じるものだ。

食事の後は、もう少しまったりねばろうと、エスプレッソを頼む。
ウィーンではエスプレッソを注文すると、必ず水がセットでお盆に乗せられ出てくる。ヨーロッパで真水を無料で出してくれるというのは珍しい。
ウィーンでは昔、カップの下に糟が溜まるぐらい濃いコーヒーを、水で苦みを和らげなが飲む習慣があったからだとか、またウィーンは水がおいしいので、それを自慢するためだとか、いろいろ説があるらしい。

結局庭園は広すぎて、
その後、日を変え2回訪ねたが、それでも廻りきれなかった。
きれいなものが多すぎて、僕の寄り道癖が遺憾なく発揮された結果でもあるが・・・
この林の中の長い散歩道、これだけでも庭園のほんの一角だ。

出会った美しいものの一つが、見事に黄葉したブナの若木。
写真を撮り、何枚かの落ち葉を拾う。



ブナの木の下では、またもやリスが、今度は地面に落ちているたくさんのブナの実をかじっているのでした。
宮殿見学のはずが、リスと戯れて終わった一日。
photo:masayoshi ishii
27 oct 2006.

壁のように平らに刈られたシデの並木に沿って歩いていると、
途中に突然レストラン・カフェの看板がありました。
(ブラウザによっては長い空白ができますが、下まで続いていますのでご覧ください)

まるで迷路のような生け垣の中を、看板の案内を頼りに歩いていくと、
こんなレストランがありました。

ここはウィーンの「シェーンブルン宮殿」の庭園。
今、そのハプスブルグ家の宮殿の建物の内部を観て廻って、
これでもかという豪華絢爛さに、もう疲れきってしまった。
逃げるように庭園に出てきたものの、
ここはここでものすごく広くて、ぜんぜん全体像が掴めない。
こんな生け垣に囲まれてしまってはなおさらだ。
気を鎮めるためにも一休みとする。
まだ昼食にはちょっと早いので、客はほとんどいない。
リスが追いかけっこ・・・
カラスが散歩・・・
ここで、のんびり外ごはんとするか。

ドイツ語の読めないメニューを適当に指差して注文すると、出てきたのはでっかいカツレツと少々のサラダ。ウィーン名物の、かなり大味なやつだ。
でも、気持ちのいい日に外で食べるご飯は、それだけでおいしく感じるものだ。

食事の後は、もう少しまったりねばろうと、エスプレッソを頼む。
ウィーンではエスプレッソを注文すると、必ず水がセットでお盆に乗せられ出てくる。ヨーロッパで真水を無料で出してくれるというのは珍しい。
ウィーンでは昔、カップの下に糟が溜まるぐらい濃いコーヒーを、水で苦みを和らげなが飲む習慣があったからだとか、またウィーンは水がおいしいので、それを自慢するためだとか、いろいろ説があるらしい。

結局庭園は広すぎて、
その後、日を変え2回訪ねたが、それでも廻りきれなかった。
きれいなものが多すぎて、僕の寄り道癖が遺憾なく発揮された結果でもあるが・・・
この林の中の長い散歩道、これだけでも庭園のほんの一角だ。

出会った美しいものの一つが、見事に黄葉したブナの若木。
写真を撮り、何枚かの落ち葉を拾う。



ブナの木の下では、またもやリスが、今度は地面に落ちているたくさんのブナの実をかじっているのでした。
宮殿見学のはずが、リスと戯れて終わった一日。
photo:masayoshi ishii
27 oct 2006.

2006年11月11日 (土) | 編集 |
ウィーンからザルツブルグへ移った翌々日、雪が降り始めました。初雪のようです。
その後毎日のように天気は荒れ雪は積もり、夜は0度に近いぐらい冷え込むように。
もう逃げるようにザルツブルグを経ち、それからリンツに2泊し、帰国しました。
結局ウィーン滞在中の、それも限られた時間にしかインターネットには繋がらず、リアルタイムのブログが途中から出来なくなり残念です。
これから日本の紅葉の進み具合に合わせて、
オーストリアの訪ねた街の紅葉の雰囲気を伝えて行こうと思います。

(c)masayoshi ishii
その後毎日のように天気は荒れ雪は積もり、夜は0度に近いぐらい冷え込むように。
もう逃げるようにザルツブルグを経ち、それからリンツに2泊し、帰国しました。
結局ウィーン滞在中の、それも限られた時間にしかインターネットには繋がらず、リアルタイムのブログが途中から出来なくなり残念です。
これから日本の紅葉の進み具合に合わせて、
オーストリアの訪ねた街の紅葉の雰囲気を伝えて行こうと思います。

(c)masayoshi ishii
2006年11月10日 (金) | 編集 |
ハイリゲンシュタットの田園風景が心に残ってしまって、
街を散策するより、またウィーンの森を散策したくなった。
今度はハイリゲンシュタットからバスで小高い山の上の終点の「カーレンベルク」という展望台まで登り、そこから歩いて森を散策してみることにした。
ウィーンの街は朝から強風が吹き荒れ、落ち葉は暴れて、いたるところに吹きだまりが出来ている。
(ブラウザによっては大きな空白が出来ますが、下まで続いていますのでぜひご覧ください)

カーレンベルクへ登るバスは、僕以外にはお婆さんが一人だけ。
終点のカフェや教会のある展望台に降りても、人っ気が全然なく、
店もみんな閉まっている。
あとで気づいたのだが、その日からサマータイムが終わり、時刻が一時間早まっていたのだ。
人が外へ出るには早すぎるし、その上今日は風が強すぎる・・・
展望台から眺める早朝のウィーンの街は、曇天の薄暗い雲のおかげで、色がしまって見えてなかなかよい。
自分が立っている森から、ブドウ畑のある農村、そして市街地がひとつながりになっているのがよくわかる。

しかしウィーンの街のなんとコンパクトなことか。
高尾山から眺めた東京都心の風景を思い出し、
東京の巨大さが怖くなる。
東京では、どこも人や車でいっぱい。
皆余裕なくあくせく働き、狭い部屋で我慢し、生活している。
かたや、今目の前に広がっている、同じ一国の首都であるウィーン。
そのおおらかさときたら・・・これでどうやって経済が成り立っているんだろう?
これが当たり前なのか?東京が異常なのか?
自分は余裕の無い日本人。でも少なくとも今は自由な身。それを満喫しよう。
森の木々に目をやると、
枝から放たれた枯れ葉たちが、強風で雪より自由に空を舞っている。
それを見上げていると、なんだか元気が出てきた。

森を抜ける車道は風の通り道になっていて、
そこを落ち葉たちが、カラカラと音をたてながら行進している。

森に入ると、その散策路はまだ誰の足跡もなく、
僕は落ち葉の散歩道を独り占めすることが出来た。
その積もった落ち葉たちを散らさぬよう、そっと静かに歩いた。

次第に黒雲は姿を消し、太陽が顔をのぞかせるようになると、
木々の間から見えるブドウ畑とウィーンの街並、ドナウ川は、日の光に照らされ始める。

風景はさわやかな光に包まれてゆく。
それと同時に、観光やハイキングの人たちが姿を見せ始めた。
人々は展望台で、日に照らされたウィーンの街並を眩しそうに眺めている。
でも僕は着いてすぐ見た、黒雲の下のしまった色の街並のほうがいいと思った。(写真2枚目)
今ここに着いて街を眺めている人々は、
早朝の黒雲の中のウィーンの街並の美しさを、知らない。
早起きをして得をした・・・と思った瞬間。
僕は店を開けた展望カフェで体を温め、そそくさと街に降りた。

31 oct 2006. photo:masayoshi ishii

街を散策するより、またウィーンの森を散策したくなった。
今度はハイリゲンシュタットからバスで小高い山の上の終点の「カーレンベルク」という展望台まで登り、そこから歩いて森を散策してみることにした。
ウィーンの街は朝から強風が吹き荒れ、落ち葉は暴れて、いたるところに吹きだまりが出来ている。
(ブラウザによっては大きな空白が出来ますが、下まで続いていますのでぜひご覧ください)

カーレンベルクへ登るバスは、僕以外にはお婆さんが一人だけ。
終点のカフェや教会のある展望台に降りても、人っ気が全然なく、
店もみんな閉まっている。
あとで気づいたのだが、その日からサマータイムが終わり、時刻が一時間早まっていたのだ。
人が外へ出るには早すぎるし、その上今日は風が強すぎる・・・
展望台から眺める早朝のウィーンの街は、曇天の薄暗い雲のおかげで、色がしまって見えてなかなかよい。
自分が立っている森から、ブドウ畑のある農村、そして市街地がひとつながりになっているのがよくわかる。

しかしウィーンの街のなんとコンパクトなことか。
高尾山から眺めた東京都心の風景を思い出し、
東京の巨大さが怖くなる。
東京では、どこも人や車でいっぱい。
皆余裕なくあくせく働き、狭い部屋で我慢し、生活している。
かたや、今目の前に広がっている、同じ一国の首都であるウィーン。
そのおおらかさときたら・・・これでどうやって経済が成り立っているんだろう?
これが当たり前なのか?東京が異常なのか?
自分は余裕の無い日本人。でも少なくとも今は自由な身。それを満喫しよう。
森の木々に目をやると、
枝から放たれた枯れ葉たちが、強風で雪より自由に空を舞っている。
それを見上げていると、なんだか元気が出てきた。

森を抜ける車道は風の通り道になっていて、
そこを落ち葉たちが、カラカラと音をたてながら行進している。

森に入ると、その散策路はまだ誰の足跡もなく、
僕は落ち葉の散歩道を独り占めすることが出来た。
その積もった落ち葉たちを散らさぬよう、そっと静かに歩いた。

次第に黒雲は姿を消し、太陽が顔をのぞかせるようになると、
木々の間から見えるブドウ畑とウィーンの街並、ドナウ川は、日の光に照らされ始める。

風景はさわやかな光に包まれてゆく。
それと同時に、観光やハイキングの人たちが姿を見せ始めた。
人々は展望台で、日に照らされたウィーンの街並を眩しそうに眺めている。
でも僕は着いてすぐ見た、黒雲の下のしまった色の街並のほうがいいと思った。(写真2枚目)
今ここに着いて街を眺めている人々は、
早朝の黒雲の中のウィーンの街並の美しさを、知らない。
早起きをして得をした・・・と思った瞬間。
僕は店を開けた展望カフェで体を温め、そそくさと街に降りた。

31 oct 2006. photo:masayoshi ishii

2006年10月31日 (火) | 編集 |
引っ越し魔であったベートーベンが気に入り、しばし留まった場所。そして難聴に苦しんだベートーベンが自殺を決意し、遺書を書いた家が残っている場所が「ハイリゲンシュタット」というところ。
またここで難聴と戦い克服した彼は、周囲の村や自然を散策しながら交響曲「田園」の構想を練ったという。
実際「ベートーベンの散歩道」と名付けられた小川沿いの小道も残っている。
ウィーンから路面電車に揺られ20分あまり。
この街は「ウィーンの森」に繋がっている。

美しい森の麓に、富裕層たちが邸宅を構える。日本で例えると鎌倉のようなところか。
その家々の広大な庭に挟まれて「ベートーベンの散歩道」は森に向かって伸びている。


この辺りの小道の左右の豊かな林は、皆家々の庭の一部。

小川沿いに緩い坂道を歩いてゆくと、次第に森の雰囲気に。
深呼吸をすると、体に生気が湧いてくるようだ。
ここはまるで田園交響曲第2楽章・・・

小川沿いの森の小道を抜けると、
山々の斜面には見事に赤や黄色に紅葉したブドウ畑が広がっていた。

畑に足を踏み入れ散策してみると、どこからか不思議と香ばしいワインの香り。
足下を見るとブドウを搾った赤黒い糟が至る所に播いてある。
この香りだ。


この森とブドウ畑の広がる清々しい農村風景。
それは僕の思い描いてきた想像でしかなかった田園交響曲の風景に、とても近いものに感じた。
今は機械化も進んだせいでブドウ畑に人っ気はない。
でもそこに第3楽章のメロディを重ねてみると、当時農夫たちが賑やかに仕事に精を出している風景がありありと浮かんでくるようだ。
音楽が、風景を保存している・・・
ブドウ畑と森から、ハイリゲンシュタットの街のベートーベンが住居を構えていた辺りに降りる。
地元ワインと郷土料理をバイオリンなどの生演奏を聴きながら楽しめる「ホイリゲ」と呼ばれる居酒屋の集まる一角だ。
ベートーベンが遺書を書いたという家に行く。

そこは訪れる人も少なく、時間の止まった場所。
一本の菩提樹が、そよ風に静かに揺れているばかりだった。

・・・・・・・・・・・・

それは昔と様相は変わり規模も小さくなっているだろうが、
僕の好きで止まない「田園」交響曲の舞台となった「ウィーンの森と農村」の風景は、
確かに今も残っている。
それが分かったことが嬉しかった今日一日。
Oct 30.2006
wien Austria
Canon EOS5D

またここで難聴と戦い克服した彼は、周囲の村や自然を散策しながら交響曲「田園」の構想を練ったという。
実際「ベートーベンの散歩道」と名付けられた小川沿いの小道も残っている。
ウィーンから路面電車に揺られ20分あまり。
この街は「ウィーンの森」に繋がっている。

美しい森の麓に、富裕層たちが邸宅を構える。日本で例えると鎌倉のようなところか。
その家々の広大な庭に挟まれて「ベートーベンの散歩道」は森に向かって伸びている。


この辺りの小道の左右の豊かな林は、皆家々の庭の一部。

小川沿いに緩い坂道を歩いてゆくと、次第に森の雰囲気に。
深呼吸をすると、体に生気が湧いてくるようだ。
ここはまるで田園交響曲第2楽章・・・

小川沿いの森の小道を抜けると、
山々の斜面には見事に赤や黄色に紅葉したブドウ畑が広がっていた。

畑に足を踏み入れ散策してみると、どこからか不思議と香ばしいワインの香り。
足下を見るとブドウを搾った赤黒い糟が至る所に播いてある。
この香りだ。


この森とブドウ畑の広がる清々しい農村風景。
それは僕の思い描いてきた想像でしかなかった田園交響曲の風景に、とても近いものに感じた。
今は機械化も進んだせいでブドウ畑に人っ気はない。
でもそこに第3楽章のメロディを重ねてみると、当時農夫たちが賑やかに仕事に精を出している風景がありありと浮かんでくるようだ。
音楽が、風景を保存している・・・
ブドウ畑と森から、ハイリゲンシュタットの街のベートーベンが住居を構えていた辺りに降りる。
地元ワインと郷土料理をバイオリンなどの生演奏を聴きながら楽しめる「ホイリゲ」と呼ばれる居酒屋の集まる一角だ。
ベートーベンが遺書を書いたという家に行く。

そこは訪れる人も少なく、時間の止まった場所。
一本の菩提樹が、そよ風に静かに揺れているばかりだった。

・・・・・・・・・・・・

それは昔と様相は変わり規模も小さくなっているだろうが、
僕の好きで止まない「田園」交響曲の舞台となった「ウィーンの森と農村」の風景は、
確かに今も残っている。
それが分かったことが嬉しかった今日一日。
Oct 30.2006
wien Austria
Canon EOS5D

2006年10月29日 (日) | 編集 |
ウィーンの街も紅葉は盛りを迎えつつある。
そろそろ目的の落ち葉拾いを始めよう。
出かけようとしたのだが、さて落ち葉を何に入れようか?
いつも日本で使っている柔らかい生地のトートバックも持ってこなかった。
と、目についたのが昨日買ったピザの箱。
これにしよう!!
落ち葉拾い開始です。
公園や街路樹の落ち葉を拾っていると、
通りがかりの人々が、ちらちら見てゆく。
「こんなところにまでピザ持ってきてる。そんなにピザ好きなの?(全てドイツ語)」
って聞かれたら、
「ノー!ディス イズ ア ノット ピッザ!!」
と叫んでやる・・・・・
明日行く予定の王宮の庭で
ピザの箱を抱えながらの落ち葉拾いは、かっこわるすぎるかな・・・

上:ネズミが多いらしいが、リスもよく見かける。

下:ウィーン分離派の拠点、セセッション「黄金のキャベツ」の横のカエデも鮮やかな黄色に。

photo:masayoshi ishii
そろそろ目的の落ち葉拾いを始めよう。
出かけようとしたのだが、さて落ち葉を何に入れようか?
いつも日本で使っている柔らかい生地のトートバックも持ってこなかった。
と、目についたのが昨日買ったピザの箱。
これにしよう!!
落ち葉拾い開始です。
公園や街路樹の落ち葉を拾っていると、
通りがかりの人々が、ちらちら見てゆく。
「こんなところにまでピザ持ってきてる。そんなにピザ好きなの?(全てドイツ語)」
って聞かれたら、
「ノー!ディス イズ ア ノット ピッザ!!」
と叫んでやる・・・・・
明日行く予定の王宮の庭で
ピザの箱を抱えながらの落ち葉拾いは、かっこわるすぎるかな・・・

上:ネズミが多いらしいが、リスもよく見かける。

下:ウィーン分離派の拠点、セセッション「黄金のキャベツ」の横のカエデも鮮やかな黄色に。

photo:masayoshi ishii




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